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2005年2月11日

知る辺の道

 紺野キタさんの短編集。表題作「知る辺の道」を始め、「オランジュリー幻想」「天女」「きつねの火」「匣~はこ~」「天使のはしご」の6本が収録されています。どれも紺野さんらしい、不思議で繊細なお話。

 この本は、やや重目の話が多いかな。テーマが重かったり、設定が重かったり、読後感が重かったり。そういう重さもこの人の特徴ではあるんですけどね。重いからといって、必ずしも暗いわけではないし。

 少々残念なのは、表題作の「知る辺の道」と「オランジュリー幻想」。いや、この作品自体は良いと思うんですが。この2作、同じ話なので、もう少しこのシリーズで描いてほしかったな、という(^^;)。なんか、シリーズ物なのに途中でぶった切られた感じがするんですよ。このシリーズだけで1冊作っても悪くないのに。

 一番気に入ったのは、「きつねの火」。娘(血はつながっていないけど)に対する母の愛情が印象的な一篇です。
 それと「天使のはしご」。憎らしいのに憎みきれない、そんな姉に対する複雑な感情。う~、こんなのどうやったら書けるんだよ、とか思ってしまうわけですが。つい何度も読み返してしまう話です。

知る辺の道
紺野 キタ

p.s. 今回は「百合」はありません(^^;)(BLも無いです)。

以下のサイトや書籍等が参考になるかもしれません


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