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2005年11月18日

1リットルの涙

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木藤 亜也

幻冬舎 2005-09-24
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 原作は、難病と闘った木藤亜也という人の闘病日記……らしいんですが、よく知りません。ドラマ化してるらしいんですが、見た事ありません。じゃ、なんで買ったのかというと……描いてるのが、紺野キタさんだから。いや、ファンなんですよ(^^;)。今回は、原作付きということで、ペンネームが「KITA」になっていますが、まごうこと無き紺野キタさんです。

 この本が出ているということはネットで情報を仕入れたのですが、それを知った時は、正直、かなり戸惑いがありました。というのも、紺野キタさんというと、代表作「ひみつの階段」の印象が強く、「明るく切ないちょっとファンタジー」なマンガを描く人、というイメージがあったからです。だから、実話を元にした、それもかなり泣けそうな話を紺野さんが描く、というのがちょっと想像できなかったわけです。

 で、読んでみたわけですが……

 泣けませんでした。
 うん、まあ、結構クルものはあったんですけどね。号泣とかには至らなかった。

 じゃあこのコミック化は失敗だったのか、というとそうではないと思います。泣けはしませんでしたが、すごく爽やかな読後感を味わうことができたんですから。
 この本を読んで思ったことは、紺野さんは「少女」を描くのがとにかく上手い、ということ。ほんのささいな体の不調から徐々に動かなくなっていく体。不安に押しつぶされそうになる心。さしのべられる手の温かさと重さ。誰かと心を通わせること。そんな当たり前だけど大切なことを知ってゆく少女の心、というものが実に鮮やかに描かれています。

 単にお涙頂戴ではなく、自分の中と自分の周りにある大切なものに気づくことの難しさ、そして素晴らしさ。そんな事をテーマにした良作でした。
 紺野さんのファンはもちろん、そうでない人にも多く手を取ってほしい作品ですね。

紺野キタ個人サイト Sally Gardens

以下のサイトや書籍等が参考になるかもしれません


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