2006年4月27日
不親切さと口コミ効果
この春の新アニメでひたすら話題をさらっているのが「涼宮ハルヒの憂鬱」。1話目でいきなり原作未読者を宇宙の彼方へ追いやったかと思ったら、4話目でもまた時空を超越した展開を見せてくれました。それで面白いんだから嫌になっちゃいますね。
これに関しては、「発熱地帯: 『涼宮ハルヒの憂鬱』第4話 そして親切さと不親切さ」という記事が面白い考察をされています。
世の中にいかに親切なものがあふれているかということ、親切さの過剰な状態なんじゃないかな。もちろんただ単に不親切なだけでも、通用しないんですけどね。
不親切、で思い出したのが「少女セクト」。これも、2巻が発売直後Amazonで売り上げ二位になるなどかなり話題を集めているマンガですが、内容は、お世辞にも親切なマンガではありません。キャラが多い、ストーリー性が希薄、エピソードのつながりがわかりにくい……。それが私みたいな百合好きはともかく、そうでない層にも購入され、話題を呼んでいる。
で、ふと思ったのですが、こういった「不親切さ」が話題を呼ぶ要因のひとつになっているのではないかな、と。
両作品に言えることは、「わざと不親切にしている」ということ。「涼宮ハルヒ」は、ちゃんと原作の時間軸通りに作ることもできたはずだし、「少女セクト」も、エピソードを並び替えたりちょっとした説明を入れることでもっとわかりやすい作品になったはずです。
しかし、両作品ともあえて変化をつけることで、不親切さを演出しています。それにネット上のさまざまな人たちが食いついて、結果的に口コミによる販路拡大(バイラル・マーケティング)に成功しました。
他にも見渡してみると、Googleなんかは相当不親切ですよね。わざわざこんなまとめサイトが作られるくらいに。ところが、話題になっているサービスがいくつもある。
親切さな作品があふれている中で、このような不親切さをあえて演出することは、むしろ差別化要因になって、口コミ効果を狙えるのかなあ、と思います。もっとも、本質がおもしろくないとこの手法は使えないので、リスキーな手段だとは思いますが。
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以下のサイトや書籍等が参考になるかもしれません
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この不親切さという点ではかつてのエヴァンゲリオンのブームを思い出させますね。
エヴァとか使徒とかほとんど説明無しに謎だらけで話が進みますし、結局は種明かしも無しで終りましたけど皆であーでもないこーでもないと議論しあったのは楽しかったですね。
ちなみにハルヒは原作通りの時間軸でやってもかなり過去未来行き来してますので・・・(^^;
エヴァ……たしかに、当時もパソコン通信などでは大いに盛り上がってましたね。
ただ、あれはミステリー小説的な伏線の貼り方が話題の中心で(そして、その伏線を貼りっぱなしで物語を終わらせてしまったこと)、今回挙げた「ハルヒ」「少女セクト」では主に演出面で不親切な作りになってるのが違いかな、と思います。
ハルヒなんかは、シナリオ知りたければ、原作読めばいいわけですし。