2006年5月 8日
大鷲の誓い デルフィニア戦記外伝
長編ファンタジー小説「デルフィニア戦記」の外伝! 完結してから7年ぶりらしいです。イラストも本編と同じく沖麻実也さん。
この外伝では、本編の主要登場人物のうちの二人、バルロとナシアスの出会いから友情が培われるまでが描かれてます。
| 大鷲の誓い デルフィニア外伝 | |
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物語はナシアス17歳、バルロ12歳の頃から。というわけで、本編よりだいぶ前からの話になります。まだ王様(ドゥルーワ王)も健在で、デルフィニアが比較的安定していた時代。
タイトルは「大鷲」ですが(デルフィニアファンなら意味はわかりますよね?)、主人公はどっちかって言うとナシアス。身分も何も無い一介の騎士が、生意気な貴族の坊ちゃん(笑)と出会って、お互いがお互いを知り合っていく様が、滑らかな筆致で描かれています。
いやー、それにしても久し振りのデルフィニアだったにもかかわらず、すげー楽しめました。デルフィニア戦記の魅力の一つに、しっかりとした世界観ってのがあるんですが、それは今回も変わらず。厳然とした身分の差がある世界で、人々が必死になって生きている姿がありありと目に浮かんできました。
さて、本編でも十分魅力的だった二人の過去話。あーっ、もう、バルロ、若い、若いよ! 大胆不敵・毒舌・女好きな彼も、昔はこんなに真っ直ぐだったんだねえと。そして、ナシアスかっこいいよナシアス。彼は昔からあんまり変わってないようでした(笑)。で、そんな二人が徐々に近づいていく様がまた楽しくて。
デルフィニア戦記といえばやはり合戦シーンも外せないわけですが、それもしっかりと描かれています。小部隊による奇襲、その裏をかいた逆襲、撤退戦など、智略に富んだ駆け引きが楽しめます。相変わらず戦の描写はリアル。今回も、必死の逃亡が実によく描かれていました。
あと、ここではそれぞれの将来の副官、ガレンスとアスティンの働きも必見ですね。本編で渋い輝きを見せていた二人が、この外伝でもいい味を出しています。
デルフィニア戦記本編を楽しめた人なら絶対買いの一冊。読んでない人は……できれば本編からどうぞ。ラスト、本編のラストのネタばれになっちゃってるんで。
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