2007年5月31日
百合姫Selection
百合(ガールズラブ)専門マンガ雑誌、「百合姫」の姉妹誌。書籍扱いと聞いていたので、A5サイズ(百合姫コミックスと同じサイズ)かと思ったら、百合姫本誌と同じサイズ & 同じような体裁で、ちょっとびっくりしました。
内容は、休刊となった「百合姉妹」時代に発表になった作品を再録したのと、描き下ろしが半々といった感じ。
再録:
- 「under the rose」「いずこともなく」「昼下がりの…」(紺野キタ)
- 「24、25」(テクノサマタ)
- 「星に願いを」(日輪早夜)
- 「ふたり」(速瀬羽柴)
- 「月夜の来訪者」(椋本夏夜)
- 「楽園の小鳥」(さかざき咲羅)
描き下ろし:
- 「ラブレター」(乙ひより)
- 「星の向こうがわ」(森島明子)
- 「アップル・デイ・ドリーム」(城之内寧々)
- 「彼女の猫は夢の番人」(袴田めら)
- 「南波と海鈴」(南方純)
- 「ヴィターシーク」(及川じんこ)
再録分については感想は省略(^^;)。ただ、紺野キタさんの作品や、「星に願いを」「ふたり」なんかは、結構好きな作品だったので、また読む機会ができたのは嬉しいですね(雑誌取ってあるから、いつでも読めるんだけどさ)。
描き下ろしでは、「ラブレター」「彼女の猫は夢の番人」「ヴィターシーク」と、切ない系の話が増量感。
「ラブレター」は伝えられなかった恋の話、「彼女~」は別れたあとに本当の気持ちに気付いてしまうという話。どちらも、百合業界では評価の高い作者だけに、今回も良作。ハッピーエンドもいいけど、こういう話も悪くないですね。
「ヴィターシーク」は、一迅社コミック大賞少女漫画部門佳作受賞作作品。思いを遂げることはできなくても、好きな相手のためにできることを精一杯やろうとした、そんな少女のお話。ちょっと絵の技量的に厳しい面はあるのですが、話は良かったです。
「星の向こうがわ」は、本誌Vol.8に掲載された「楽園の条件」の1年ほど前の話。最初、時間軸が分からなくてちょっと焦ったけど。
「アップル~」「南波~」は、まあいつも通りのノリということで。
百合姫本誌はストーリー重視の連載ものが増えてきているので、読み切り短編はこっちに持ってきてるのかなー、という感じです。ついでに言うと、来月発売予定の「百合姫S」は、萌え要素増量っぽい。
「百合姫」が丸二年を迎えて、単行本も出揃ってきて、もう単なるブームではなくなった感はありますが、完全に根付いたというわけでも無い、微妙な状況の百合業界。そんな中で、試行錯誤して裾野を広げていこうという姿勢は評価できると思います。
できれば、あと1社ぐらい、百合メインの雑誌を創刊して欲しいところですが。
再録が半分、ってことで、百合姉妹から全部持ってるという人にとってはややコストパフォーマンスが悪いですが、未読なら買って損は無いんじゃないでしょうか。
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