ちっちゃな雪使いシュガー SS
季節使いがみてる

 グレタは読んでいた文庫本を閉じると、おもむろに立ち上がり、叫んだ。
「ふふふ、そうよ。これよ、これ! これだったら……」
「グレタさん、図書館では静かにね」
「はぁぃ……」

 グレタは、噴水広場に来ていた。
(この時間ならサガさんはここにいらっしゃるはずですわ……いた!)
 サガは丁度、噴水の前を歩いていた。買い物帰りなのか、中身の詰まった買い物かごを手に下げていた。アンヌとノーマも一緒だ。
(3、2、1、今よ!)
「あ〜ら、みなさん、ごきげんよう」
「あ、グレタ。なに? グレタも買い物?」
「ええ、ちょっと……。あら、サガさん。タイが……曲がって…………」
 サガの胸元に手を伸ばすグレタ。が、その手は空を切った。
 それもそのはず。サガはいつもどおりのTシャツを着ていたんだから。
「え、鯛? うん、確かに今日の晩御飯に使うから、っておばあちゃんに頼まれたけど……」
 そう言って、サガは買い物かごの中から鯛の切り身を取り出した。
「よくわかったね。そんな匂いとかはしないはずだし……」
「お、おほほほ。当然ですわ。で、では、ごきげんよう」
 そう言うとグレタは小走りにどこかへ去って行った。
「……何しに来たんだろ? グレタ」
「……さぁ?」

「ただいまー」
「あ、サガ、おかえりーっ! わっほー!!」
「ただいま、シュガー。今日もきらめき探ししてたの?」
「うん! でも、結局見つかんなかった……」
「そっか。残念だったね」
「でもね、でもね! 久しぶりに亀さんに会ったんだよ!」
「亀さんって……ランスロット?」
「うん! 公園にハンナ先生といたの! でね、いっしょにわっほー食べてきたんだぁ」
「そっかー、楽しかったんだ?」
「うん!!」
 満面の笑みで答えるシュガー。つられてサガも笑顔になる。
「あら? シュガー」
「なになに?」
「ん、帽子がちょっと曲がってるわよ」
「え、そう?」
「直してあげるから、ちょっと動かないでね」
 そう言うと、サガはシュガーの頭に手を伸ばし、帽子の位置をほんのちょっとだけずらした。
「はい」
「わーい、ありがとサガー! サガ大好きー!!」
「もう、シュガーったらぁ」
 サガにキスの雨を降らせるシュガー。
 そんな二人を。
「シュガーはもうすぐみたいですね」
「そうじゃの。このまま何も無ければ良いのじゃが」
 季節使い達があたたかく見守っていた。

- fin -

あとがき


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